団塊の世代が「高齢者」の仲間入り
敬老の日の前後,新聞では高齢者に関する報道が相次ぎました。以下はその抜き書きと感想です。
65歳以上の年齢の者は「高齢者」の扱いになります。いよいよ団塊の世代が高齢者の仲間入りをはじめます。今年,昭和22年生まれの団塊世代のトップバッターが65歳を迎えます。今後大量の「高齢者」が生まれてきます。
「高齢者」の総人口に占める割合は4分の1(25%)となりました。4人に1人が65歳以上の「高齢者」です。今後しばらくは「高齢者」が急増しそうです。
生活は年金収入に頼る「高齢者」がほとんどです。その収入は平均18万5000円で支出は平均22万1000円で6000円の赤字だそうです。貯蓄額は二人以上の世帯では2300万。この数字だけではなんともいえませんが,支出額,貯蓄額も減少傾向だということです。
高齢化率(65歳以上の人口が総人口に占める割合)によって,高齢化社会,(高齢化率7% - 14%),高齢社会(同14% - 21%),超高齢社会(同21% ~)に一般的には分類されます。超・超高齢化時代の到来に間違いありません。その生活も徐々に悪化の兆しがあります。
生命保険会社ではライフサイクルにもとづく生活設計において「長生きの危険」「生存するリスク」という言葉を使い,老後の生活資金の準備を提案しています。
今「高齢者」は毎月の収支が赤字の生活を余儀なくされている実態は,「長生きの危険」の備えが十分でなかったと言えます。さらに高齢化が進んでいくと介護・医療に関連する費用が増加する恐れもあります。
こうしてみると「高齢者」の老後の生活はバラ色とは言えないという印象を持たざるをえなくなります。
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