書籍『七十歳死亡法案,可決』を読んで

『七十歳死亡法案,可決』垣谷美雨著,幻冬舎(2012年)1500円+税
 題名も衝撃的であるが,表紙の帯もすごい。「日本のために死んでください。」「2年後,やっとお義母さんが死んでくれる。」。ついつい釣られて購入してしまいました。
 介護問題を正面にすえ,男女差別,世代間対立,就職問題,引きこもりと盛りだくさんの社会問題を絡ませて物語はすすみます。
 母の介護を発端として家庭が崩壊を始めます。そうしたさなかに「七十歳死亡法案」が可決されます。この法にとまどう人々。その人生の意味を問いかけます。
 家族の再生はあるのか。世代間の和解は可能なのか。生きる意味を介護を受ける者は取り戻せるのか。
 お読みになってお考えいただけたらとおもいます。
 あらすじについて書くのはこれからお読みになる方に失礼ですので触れませんでした。そのかわりに帯の惹起文を引用します。
「2020年,高齢者が国民の3割を超え,社会保障費は過去最高を更新。破綻寸前の日本政府は「七十歳死亡法」を強行採決する。2年後に施行を控え,宝田東洋子(55)は「やっと自由になれる」と喜びを感じながらも,自らの人生の残り時間に焦燥感を隠せずにいた。我儘放題の義母(84)の介護に追われた15年間,懸命に家族に尽くしてきた。なのに妻任せの能天気な夫(58),働かない引きこもりの息子(29),実家に寄りつかない娘(30)とみな勝手ばかり。「家族なんてろくなもんじゃない」,東洋子の心に黒いさざ波が立ち始めて・・・・・・。」
 小説としての出來はもうひとつかなと思わせるところがいくつかあります。しかし,それはそれとして,著者が現在の社会問題を描きあげようとしていることが伝わってきて好感を持ちます。
 読後,介護問題は人生の意味を問いかけてくる問題だと改めて感じています。

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